
朝食を食べに釜石駅前の市場に来ています。
お腹の中は美味しい海の幸がどっさり。
昨日、大槌町のショッピングセンターでとても品の良いご婦人と行き逢いました。その方のご主人のお話をしたのですが、クラシックのコンサートに息子さんを正装させて行かせたとか、当時としたらちょっと日本人離れしたジェントルマンな方で、格好良すぎじゃないですか!と女二人きゃっきゃと話に華が咲きました。
大槌の復興を考えるという内容の講演会に足を運ばれる途中で、別れ際、その方はこう言われました。生きるも人生、持っていかれるも人生、私は上だけを見て生きています、下は見ません、こういう人間もいるということを知ってください。
昨日の夜、普通だったら普通に前だったりやや上くらいを見て生きてるんじゃないか、今の状況で普通に前を見ていたら下に沈んでいってしまうのではないかなと思いました。

今朝、うのすまい商店街の中にある花屋さんへ花束を作ってもらいに行きました。
この商店街は釜石市が提供している仮設の商店街です。
この写真のお姉さんが着ているTシャツにはウーノスマイルと書いてあって、この商店街で実際に販売されているもの。私は自分の署名をする時、差し障りのない時にはこのスマイルマークをよくいれるので、次この商店街の前を通ったら自分用に購入しようと思います。お姉さんから東京でも宣伝してねとのことだったので、バシバシ宣伝してスマイルを皆に広めたいと思います。
ふふ、平和な世の中になるね:-)
そしてこのウーノスマイルは道路を挟んで目の前の小学校の今年の合言葉でもあるそうでお互いに知らずに考えだし、決まってから同じということが発覚したそうです。小学校の校長先生は運動会の時このTシャツを嬉しそうに着られていたとか。
その目の前の小学校とは、津波で流された鵜住居小学校の仮設校舎です。そしてその後ろには釜石の奇跡といわれ有名になった釜石東中の仮設校舎があります。グラウンドと体育館を共用して授業が行われています。
釜石東中といえば、昨年まだ釜石中学校内の教室を借りていた時、その教室で中3の子達と一緒に演奏したりしたのですが、その子達も今高校生。受験とか大変だったと思います。でも境遇は境遇で受け入れて頑張ったんだろうなと思います。彼らに良い未来が待っているといいです。
やっぺし!
皆覚悟されてそれしかない道を歩みはじめられている。でもそれしかない道を進むのはとても精神を消耗する。その都度相当腹を据えているんだろうと思う。